はじめに
ガクチカとは「学生時代に力を入れたこと」の略称で、就職活動において使用される頻度の多い単語の一つです。
履歴書やES、面接等で企業に問われる機会がありますが、いきなりガクチカを聞かれてもなんのテーマについて話せばいいのか悩む学生は多いでしょう。
本記事では、営業志望の学生に向けて、ガクチカのテーマの選び方やガクチカの話し方のポイントを徹底解説していきます。
【営業志望のガクチカのテーマ】企業がガクチカを聞く理由
ガクチカのテーマを考える前に、まずは質問の意図を確認しましょう。
質問の意図を理解しておくことで企業の求める回答をすることができます。
あなたの人柄を深く知るため
ガクチカからは、なぜあなたがその活動を続けたのかという「モチベーションの源泉」や、取り組みの「姿勢」など、自己PRなどからはみられない、あなたのより深い人柄を知ることができます。
選考では人柄を特に重視していますので、ガクチカは重要な質問項目の1つと言えます。
求める人物像とマッチしているか見るため
あなたがガクチカで発揮した強みから、企業はあなたが求める人物像に合っているかどうかを見ています。
そのため、評価されるガクチカの作成には、企業が求める人物像に合ったテーマを選ぶことが重要といえます。
ガクチカに凄さは関係ない
学生の中には、部活での優勝経験やバイトリーダーの経験など華々しい経験がないから話せない...という人もいるでしょう。
しかし、ガクチカで重要なのは「凄さ」ではありません。
あなたが学生時代の経験を通じ、何を学んだのか、今後どう生かせるのかという部分が重要になります。
今一度ご自身のご経験を振り返ってみましょう。
【営業志望のガクチカのテーマ】まず企業が求める人物像を押さえよう
上記で述べた通り、ガクチカでは、あなたが求める人物像とマッチしていることをアピールすることが効果的です。
そのため、まずはあなたの志望する企業が求める人物像を確認しましょう。
以下で営業職全般に求められる人物像について解説していきますのでぜひ参考にしてみてください。
コミュニケーション力
ご存じの通り、営業職に必須のスキルの一つです。
中でもヒアリング力や論理的に説明できる力が求められます。
人の話を聞くことに注力した経験があればアピールできるでしょう。
課題解決力
営業職では効率的に仕事をこなしたり、契約率を上げたりする必要があります。
その際に求められるのが課題解決力です。
問題意識をもって課題解決に繋げた経験などがあれば効果的にアピールできるでしょう。
情報収集力
営業職では契約率を上げることが重要ですが、そのためには商材に関する知識はもちろん、それ以外に営業のアプローチ方法を勉強することがカギとなります。
成果に繋げるため、情報を集め、実践できた経験などがあれば効果的にアピールできるでしょう。
粘り強さ
営業職では断られたり、ノルマを達成させることが求められたりする機会が少なくありません。
失敗したり、ゴールが遠く感じたりしても粘り強く取り組む姿勢が求められます。
目標に向かって粘り強く挑み続けた経験があればアピールできるでしょう。
【営業志望のガクチカのテーマ】ガクチカにできるテーマ
企業に評価されるガクチカの作成には、企業の求める人物像であることがアピールできるテーマを選ぶと良いでしょう。
以下ではガクチカでよく挙げられるテーマと、そのテーマを営業職でアピールする際のポイントを解説していきます。
部活・サークル
部活やサークルは、リーダーシップや分析力、粘り強さなど様々な強みを生かせる格好のテーマです。
部活をテーマとする場合、例えば「優勝するために失敗と改善を繰り返した経験」や、「試合に勝つために戦略に力を入れ、情報収集を行いチームで共有した経験」、「諦めずに肉体を鍛え上げた経験」などのエピソードが効果的でしょう。
アルバイト
アルバイトはリーダーシップや接客力、課題解決力などをアピールできる格好のテーマです。
アルバイトをテーマとする場合、例えば「接客においてお客様のヒアリングに力を入れて提案を行った経験」や「売上目標を達成するために接客の仕方を工夫した経験」などのエピソードが効果的でしょう。
長期インターンシップ
長期インターンシップは分析力、課題解決力、情報収集力などをアピールできる格好のテーマです。
長期インターンシップをテーマとする場合、例えば「業務で生じた課題の解決のために試行錯誤した経験」や「成果を上げるために工夫した経験」、「目標達成のために失敗しても粘り強く仕事を続けた経験」などのエピソードが効果的でしょう。
資格取得
実は資格取得のための勉強もガクチカのテーマとしてアピールできます。
資格取得をテーマとする場合、なぜその資格を選んだのかという理由を話すのもポイントとなります。
エピソードは、例えば「成果がなかなか見えず心が折れそうになりましたが毎日○分の勉強を続けました」「効果的な勉強法を探し、実践と改善を繰り返した」などが効果的でしょう。
ただし、資格そのものをアピールするのは評価に繋がりませんので注意しましょう。
先ほども述べたように、企業は結果ではなく、それまでのプロセスを求めています。
留学
留学もガクチカのテーマとすることができます。
留学をテーマとする場合、例えば「語学力が不十分で最初は話が全く通じずに心が折れたが、それを着火剤に語学学習に力を入れ、現地の学生と
仲良くなれた経験」などのエピソードが効果的でしょう。
【営業志望のガクチカのテーマ】ガクチカの効果的な構成
ここまでガクチカのポイントやテーマについて確認してきました。
しかし、どんなに良いテーマを選んでも相手にうまく伝わらなければ台無しになってしまいます。
そこで重要になるのが構成です。
以下では、ガクチカを効果的に伝えるための構成について解説していきます。
結論
初めに、あなたのガクチカのテーマは何なのかについて話しましょう。
結論を最初に話すことで、聞き手は何について話すのか理解でき、話が入ってきやすいです。
「私は○○の活動に力を入れました」と話すと良いでしょう。
根拠
次に、あなたがどうその活動に力を入れたのかについて話していきましょう。
根拠を通じてあなたの人柄やあなたが企業の求める人物像にマッチしているというアピールができます。
根拠を伝える際には、「その活動での課題点や目標は何だったのか」「あなたはどう行動したのか」「その結果どうなったのか」という順番でまとめると良いでしょう。
入社後にどう生かすか
最後にその経験を入社後にどう生かすのかを伝えましょう。
入社後にどう活躍できるのかを伝えることで、面接官はあなたが企業で活躍する姿を想像でき、選考通過に繋がることでしょう。
【営業志望のガクチカのテーマ】ガクチカの例文
最後に、サークルとアルバイトの2つのテーマの例文を紹介します。
ぜひガクチカをアピールする際の参考にしてみてくださいね。
サークルのガクチカ
私は副サークル長として、サークルの運営に携わっていましたが、新型コロナウイルスの影響もあり活動頻度が減ってしまい、活動できるようになってからも参加率が以前よりも大幅に減ってしまいました。
そこで、声掛けを行うことをサークル長に提案し、週〇回、SNSを通じて声掛けを行うようにしました。
その結果、コロナウイルスの影響で40%までに減っていた参加率を70%に回復させることができました。
私はこの経験を生かし、入社後は業務で発生した課題に的確にアプローチして成果を上げられるよう努力していきます。
アルバイトのガクチカ
小学生や中学生を対象としていましたが、コミュニケーションを活発に行う生徒と、あまり発言が多くない生徒がいました。
私は多くの生徒の成績を伸ばすために、あまり発言の多くない生徒の勉強の悩みを聞き出すことが重要だと考えました。
そこで、挨拶を取ることを意識し、次に生徒が好きなアニメなどの話を振ることで、だんだんとコミュニケーションをとってくれるようになりました。
その結果、学習での悩みを話してくれるようになり、生徒のサポートをしっかりと行え、成績アップにつなげることができました。
まとめ
本記事では営業職志望の学生に向けて、ガクチカのテーマを選び方や、ポイントを解説してきました。
ガクチカで評価されるポイントはあなたが企業の求める人物像にマッチしていることをアピールすることです。
ぜひ本記事でのポイントを押さえ、あなたの経験をアピールしてくださいね。