【例文あり】社内転職を成功させるには?社内転職のメリット・デメリットや、目を引く志望動機の書き方を解説

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今働いている環境を変えようと転職を検討したときに、他社への転職ではなく社内転職を活用するのはいかがでしょうか?

勤めている会社を退職する必要がなく、他社に転職するのと比較して多くのメリットがあります。

社内転職を成功させるためには、採用担当者に熱意が伝わる質の高い志望動機が必要です。

この記事では、社内転職の志望動機の書き方に困っている方へ向けて、社内転職の概要をおさらいしつつ、志望動機の書き方や書くときのポイントなどを、例文も交えて解説していきます。

転職を検討する際は、社内転職も視野に入れたうえで、ぜひこの記事を参考にしてみてください。

【社内転職を成功させる志望動機】そもそも社内転職とは?

はじめに、そもそも社内転職とは何なのか解説します。

「社内公募制度」ともいわれるもので、その名のとおり社内での転職、いわゆる異動と同じものです。

会社都合で辞令が出て異動するのとは異なり、社内転職は社員個人の自発的な異動といえます。

人材の不足している部署が、社内で異動希望者を募り、希望する社員が応募するという形です。

近年注目を集めている社内制度であり、従業員が1,000人を超えるような大企業においては、半数ほどの企業が社内公募制度を導入しています。

必要な人材を低予算で確保したい部署と、そこで働きたい高い意欲とスキルを持つ社員とで「Win-Win」の関係が成り立ち、適材適所の人事と社員個々のキャリア自律の双方に効果的です。

ちなみに社内公募制度と似たものとして、「自己申告制度」と「社内FA制度」というものがあります。

これらもそれぞれ簡単に解説しましょう。

自己申告制度

自己申告制度は、社員個人の業務経歴やスキル、異動希望先の部署など、企業が定めた申告内容を社員自身が人事部に申告するものです。

これで異動が決まるわけではなく、各部署や人事部が社員個々の異動案を検討する際の参考情報として活用されます。

社内FA制度

社内FA(フリーエージェント)制度は、社員個人の希望で、過去の業務経歴や今後の希望部署を人事部に申告する制度です。

これらの申告内容は社員の希望部署だけでなく、あらかじめ定められた他部署にも開示されます。

申告してきた社員と面談をしたい場合にコンタクトが発生し、双方合意のうえ異動が完了するという形です。

社内公募との違いですが、社内公募は部署発信の「求人」であるのに対して、社内FAは社員発信の「求職」と考えるとイメージしやすいかもしれません。

【社内転職を成功させる志望動機】社内転職のメリットとデメリットとは?

社内転職に関する概要は分かりましたが、何もかも良いことばかりではありません。

企業自体を変える一般的な転職と異なり、社内での異動にとどまる社内転職には、社内だからこそのメリットとデメリットがさまざまあります。

転職という大きな環境の変化が起こることなので、メリットだけに目を向けず、デメリットの部分も受け止めて慎重に考えるべきです。

それぞれを解説していきます。

メリット

はじめに、社内転職のメリットとして紹介するのは以下の4点です。

社内転職のメリット
  • リスクを最小限に環境を変えられる
  • 事前に職場の雰囲気などを把握しやすい
  • モチベーションの向上が期待できる
  • キャリアアップの可能性もある

他社への転職とは異なる、社内だからこその強みといえます。

一つずつ解説していきましょう。

リスクを最小限に環境を変えられる

社内転職のもっとも大きなメリットは、転職におけるリスクを最小限に抑えながら、現在働いている環境を変えられるという点です。

本来転職にはさまざまなリスクが伴います。

転職先の企業で思った通りの働き方ができるかは、入社してみないことには結局分かりません。

たとえ同業他社への転職だとしても、仕事の進め方や細かい業務内容は異なるでしょう。

また、応募時にある程度は分かるはずですが、転職することで給与や待遇といった条件面が下がってしまう可能性もあります。

また、人間関係もまた一から築いていかなければいきません。

引越しを伴う転職であれば、その土地での生活にも慣れていく必要があり、転職してしばらくは心身ともにかなりの負担がかかってしまうでしょう。

しかし、これらのリスクは社内転職であればほとんどありません。

社内の部署異動なので、多くの場合出社先は変わりませんし、新しい部署とはいえ同じ社内の人間ということでかなり気は楽でしょう。

実際の働き方も、社内であれば事前のリサーチもしやすいため、そこまで大きなギャップを感じることはないはずです。

給与が下がる心配も基本的にはないため、社内転職は転職におけるリスクが極めて少ないといえるでしょう。

事前に職場の雰囲気などを把握しやすい

上でも少し触れましたが、社内転職であれば、事前に職場の雰囲気などを把握しやすいため安心です。

大まかな業務内容自体は企業のホームページや募集要項である程度把握できますが、細かい内容や仕事の進め方、一緒に働く社員の雰囲気や職場の空気感といったものは、実際にその場にいないことには分かりません。

企業説明会やOB訪問などで、先輩社員に話を聞くことは可能ですが、やはり聞いた話と自分自身が感じることにはギャップが生まれて当然です。

入社後にギャップが増えることで、早期退職のリスクも増してしまうでしょう。

しかし社内転職であれば、社内の同僚という自分にとってより近い関係の人から内部情報を得られます。

オフィス自体にも足を運びやすいため、実際に自分の目で職場の雰囲気を確認可能です。

他社への転職よりも細かい情報を手に入れやすいのは、社内転職の大きなメリットといえます。

モチベーションの向上が期待できる

社内転職に限らず転職全般にいえることですが、やはり新しい環境での仕事というのはモチベーションが上がるものです。

現職への不満だったのか、単に向上心が強かったことによるのか、転職を検討する理由は人それぞれあります。

いずれにせよ、毎日同じような仕事の繰り返しでマンネリを感じていると、なかなかモチベーションは上がりませんし、仕事の質も当然落ちてしまうものです。

社内転職によって自身のやりたいことができるようになり、新しく覚える新鮮な仕事ばかりになれば、毎日の仕事へのモチベーションは確実に上がるでしょう。

他社への転職の場合は、慣れない職場・生活する土地・人間関係など不安要素もかなり多いため、仕事への高いモチベーションも霞んでしまう可能性があります。

一方で社内転職では、これらのリスクは最小限に済む分メリットが際立つため、素直にモチベーション向上が見込めるはずです。

キャリアアップの可能性もある

社内転職をすることによって、キャリアアップの可能性もあるのは大変魅力的です。

他社への転職では、もちろん募集要項である程度把握はできるとはいえ、給与や待遇といった条件面が現職より下がってしまうというケースは大いにありえます。

一方で社内転職の場合、応募社員の将来的なポジションまで計画されているということが比較的多い傾向です。

今の部署でいわゆる「出世コース」から外れている方でも、社内転職によってポジションが上がり、できる仕事の幅はもちろん自身の裁量も広がる可能性があります。

今の部署で働き続けるよりも、他社への転職よりも、キャリアアップの期待が見込めるでしょう。

デメリット

一方で、社内転職には以下のようなデメリットもあります。

社内転職のデメリット
  • 不都合な人事評価・評判も引き継がれる
  • 合格者がすでに決まっている可能性もある
  • 不合格の場合のモチベーション低下

どちらも応募前に対策や把握ができる部分なので、事前に注意しておきましょう。

不都合な人事評価・評判も引き継がれる

社内転職では、異動前の部署での評価・評判が付いてきます。

応募者が希望部署に関してリサーチしやすいのと同様、部署も応募者の情報を手に入れやすい環境です。

たとえば品行方正で、職場内のみんなから愛されているような方にとっては、ダメージがないどころか高評価につながるでしょう。

一方で人間関係のトラブルや勤怠関連、あるいは成績不振など、ネガティブな理由での転職の場合、これらの事前情報は希望部署にも伝わるため不利にはたらきます。

そもそもの合否に響くだけでなく、いざ異動したあとも、すでに何かしらの評価を付けられたうえでのスタートになるため、本当の意味で一から再出発とならない点はデメリットです。

合格者がすでに決まっている可能性もある

広く社内に募集をかけていながらも、実は合格者がすでに決まっており、一応形として社内公募を出したということがあります。

社内転職ならではのデメリットといえる部分で、事前のリサーチで必ずチェックしておきたい部分です。

この場合、いかに時間をかけて履歴書を書き、面接対策をし、手応えを感じる内容だったとしても、合格はもらえないため時間の無駄となってしまいます。

不合格の場合のモチベーション低下

もし不合格であった場合、モチベーションの低下は避けられません。

特に社内転職では、不合格のあとも同じ会社に勤め続けることになるため、社内の人の目なども気になってしまう方は多いでしょう。

結果的に勤務しづらくなり、他社への転職を検討する方も出てきます。

社内転職での不合格は、他社への転職での不合格よりも精神的にダメージが大きいかもしれません。

【社内転職を成功させる志望動機】社内転職の志望動機を書く前の下準備

ここまでで、社内転職そのものに関してはかなり理解できたと思います。

ここからは実際に志望動機の執筆ですが、書き始める前には入念な下準備が必要です。

質の高い志望動機を書くために、以下に挙げることは徹底しておきましょう。

社内転職の志望動機を書く前の下準備
  • 希望部署の業務内容やビジョンを把握
  • 自己分析の徹底
  • 競合他社への転職も検討しておく

希望部署の業務内容やビジョンを把握

希望する部署がどんな仕事をしているのか、なるべく細かく業務内容を確認し、また、これまでの実績や今後のビジョンを把握しておきましょう。

転職において避けたいのが入社後のミスマッチです。

いざ働き始めてから、「思っていた感じと違うな」「やりたいことができないな」と感じてしまうと、最悪の場合、早期退職で再び転職をすることになります。

社内転職でも同様に、希望した部署に転職できたけれども、想像していたイメージとのギャップが発生してしまうとモチベーションの低下は避けられません。

ミスマッチが発生しないよう、できる限り詳細に、希望部署をリサーチしておきましょう。

またその際には、過去の実績や今後のビジョンなども確認してください。

特に売上額や目標値など、数字をしっかり押さえておくことで、志望動機を書くときに説得力が出ます。

「よく調べてきてくれている」と印象もよくなり、採用担当者に熱意も伝わりやすくなるでしょう。

自己分析の徹底

質の高い志望動機を書くにあたって、自身の経歴やスキルを丁寧に振り返ることは非常に大切です。

志望動機には「応募部署に自分がどう貢献できるか」「わたしはこんな強みがあるので、○○に活かせると思う」といった内容を盛り込まなければいけません。

採用担当者にあなたを採用するメリットを感じてもらうために、その部署で活かせるスキルをアピールしましょう。

そのためにはまず、自身の性格や長所・短所、これまでの経験や身に付けているスキルなどを、改めて洗い出す必要があります。

全てを並べてみたうえで、応募部署で働くにあたって活かせそうなものをピックアップしていきましょう。

自分だけでは自己分析が上手く進まない場合もあるかもしれません。

その際には、信頼できる友人や職場の同僚、特に上司の方からも意見を聞いてみてください。

第三者視点で、あなたが気付いていなかった性格や強みを教えてくれることもあります。

競合他社への転職も検討しておく

現在の就業環境から何かしらの理由をもって転職を検討するわけですが、社内転職だけに絞らず、競合他社への転職も視野に入れて行動しましょう。

手近に良い条件で今の環境を変えられる場所があるとなれば、すぐに飛びつきたくなるものです。

しかしすでに挙げたように、悪い人事評価が引き継がれていたり、そもそも合格の見込みがなかったりと、社内転職にも少なからずデメリットがあります。

転職活動が楽だからといって、他に一切目を向けないのは非常にもったいないことです。

条件面がより良い企業があるかもしれませんし、あなたのやりたいことによりマッチしてきる企業があるかもしれません。

また他社に目を向けることで、結果的に企業研究・業界研究がさらに深まるため、志望動機を書く際に効果的です。

広く深くリサーチをしたからこそ、志望動機の説得力・熱意が伝わりやすくなります。

比較対象が多いに越したことはありません。

社内転職を検討する際には、ぜひ他社もリサーチしてみてください。

【社内転職を成功させる志望動機】志望動機の基本構成と注意点とは?

下準備も終わったところで、いよいよ志望動機を書いていきましょう。

志望動機の基本的な構成は、一般的な他社への転職の場合と社内転職の場合で特別変わりません。

どのような流れで書いていくのか、目安の文字数はどのくらいか、どんなことに注意すべきかを解説していきます。

基本的な流れや文字数

志望動機を書くときの大枠としては、書き出しから始まり、その根拠を説明して、締めくくりで熱意を伝えるといった3つのパートに分けられます。

書き出しですが、結論から書くのを徹底しましょう。

書き出しは対人コミュニケーションでいう第一印象です。

冒頭で自己PRや経歴紹介などをだらだらしてしまうと、採用担当者も読み進めたくなくなります。

始めは「○○だから〇〇部を志望します」とはっきり結論から示して、以降でその根拠を説明していきましょう。

続いて根拠の伝え方ですが、自己分析で洗い出した自身のスキルや経歴の中から、希望部署で活かせるものをアピールします。

部署での業務内容と結びつかないスキルをアピールしても意味がありません。

たとえば英語が一切必要ない職場に対して英語力をアピールしても関係ありませんよね?

自己分析と部署のリサーチの結果を踏まえて、「この経験や強みは〇〇部で活かせる」「わたしはこういう性格なので、この業務に強く貢献できる」というように、ピンポイントに絞って伝えましょう。

実体験など具体的なエピソードや、実績としての正確な数字を交えると、志望動機により説得力が増します。

最後は締めくくりとして、配属後の働き方や将来的なビジョンについて伝えましょう。

「こういう業務に携わって新規顧客を増やしたい」「こうすればもっと部署の売上は伸ばせると思う」など、主体性をアピールすることが大切です。

あなたが実際に働いている姿、貢献してくれそうなイメージを採用担当者に持ってもらうために、部署が欲する人材にマッチしているということを伝えましょう。

適切な文字数の目安としては200〜300字程度が理想です。

履歴書の仕様によって志望動機欄のスペースも異なるため、割合でいうと7割以上を目安にしましょう。

多すぎても読みにくくなるうえ、内容が散らかって要領を得なくなりますし、少なすぎるとそもそもの意欲を疑われてしまいます。

「なぜこの部署を志望したのか」「わたしの○○という強み・性格はこの部署で貢献できる」「部署に配属されたらどのように働き、将来的にどうなりたいか」の3パートに分けるイメージで、それぞれ文字数を調整しましょう。

書き出しと締めくくりが最重要

書き出しを第一印象だとすると、締めくくりは相手にもっとも印象を与える部分です。

普段の対人コミュニケーションを思い出してほしいのですが、たとえば最初の挨拶のときに相手の印象が悪いと、しばらく悪いイメージを引きずってしまいますよね?

一方で別れ際の印象が悪かった場合は、「わたし何かしてしまったかな?」「何か気に障ることを言ってしまったかな?」などと不安になってしまいます。

志望動機も同様に、書き出しと締めくくりの2箇所だけで、応募者に対する大体の印象が採用担当にはついてしまうため、特に注意が必要です。

それぞれで意識すべきポイントを解説していくので、しっかり押さえておきましょう。

書き出しのポイント

書き出しは結論から書くことを徹底しましょう。

募集人数にもよりますが、採用担当は一日で多くの履歴書に目を通すため、大前提として読みやすく分かりやすい文章であることが大切です。

興味を持って読み進めてもらうために、部署のニーズにマッチする人材であることをアピールして目を引きましょう。

たとえば営業部であればコミュニケーションスキルや販売・接客の経験、開発部署であればプログラミングスキルなど、「この部署だからこそ活かせる」ということを示します。

締めくくりのポイント

締めくくりでは、採用担当に「あなたが実際にその部署で働いて貢献しているイメージ」を持ってもらうことが重要です。

たとえば「実績を積み、3年後には○○していたい」など、将来的な目標を具体的に記載するのもいいでしょう。

未経験業種の部署への転職の場合でも、「勉強させていただきます」というような弱気で受け身の表現では、採用担当もあなたが貢献してくれている姿をなかなかイメージできません。

これまで培ったスキルや経験の中から活かせるものをアピールして、配属後の早いうちから貢献できることを示しましょう。

志望動機を締める箇所なので、何よりもプラスの印象で終わらせることが大切です。

不安な気持ちは表に出さず、部署での業務に役立てられるあなたの強みだけをアピールして熱意を伝えましょう。

【社内転職を成功させる志望動機】社内転職の志望動機を書くときに押さえるべきポイント

志望動機の構成や大まかな流れなど、書き方そのものは理解できたと思います。

ここではより詳しく、書くときに必ず押さえておくべきポイントを3点解説します。

書くときに必ず押さえておくべきポイント
  • 志望理由を明確に
  • 応募部署で活かせる自身のスキルや経歴をアピール
  • 応募部署で何をしたいか、どう貢献できるかを示す

すでに解説した内容と少し重複する部分もありますが、志望動機のポイントのまとめとして活用してください。

志望理由を明確に

そもそもなぜ社内転職したいのか、なぜその部署を希望するのか、なぜ他社にはいかずに社内転職なのかといった、志望理由を明確に示しましょう。

採用担当は志望動機を通じて、応募者の熱意がどれだけあるかを判断します。

内容に具体性があり、納得感が得られないことには、「そんなに長く続かなさそうだな」「他部署・他社でもいいんじゃないか」などと思われてしまい、評価は良くありません。

部署のリサーチ、企業・業界研究の成果を活かして、「○○というのが転職を検討したきっかけで、この部署ならそれが解決される」「この部署でしかできない○○がやりたい」ということをしっかりアピールしましょう。

ポイントとして、売上目標や過去の実績といった、具体的な数字はなるべく記載した方が内容に説得力が出ます。

リサーチしたこと全てを盛り込もうとするのは内容が散ってしまい逆効果ですが、ポイントを絞って具体的な数字、エピソードを交えながら志望理由を作りましょう。

応募部署で活かせる自身のスキルや経歴をアピール

当たり前ですが、応募部署は戦力になる社員を採用したくて社内公募をかけています。

あなたの現在の所属部署と近しい業務内容であれば、これまでの経歴や身に付けたスキルはそのまま存分にアピール可能です。

また、未経験の業務内容の部署であっても心配いりません。

たとえば、そもそも社会人として重宝されるヒアリング力やプレゼン力といったコミュニケーションスキルや、WordやExcel、PowerPointといった最低限のPCスキルがあれば、どんな部署でもアピールポイントとして十分活用できます。

企業研究と自己分析を踏まえて、応募部署はどのような人材を欲しているのか、自身の経歴やスキルの中で活躍できそうなものは何かというのを洗い出し、実績としての数字や具体的なエピソードを示しながら、部署で活かせる強みをアピールしましょう。

応募部署で何をしたいか、どう貢献できるかを示す

先述の内容と似ていますが、応募部署で実際にどう働き貢献していくか、将来的にはどうなりたいかといったビジョンを示しながら志望動機を作りましょう。

採用担当者に、あなたが実際にその部署で働き貢献している姿をイメージさせることが大切です。

当然戦力になる社員を求めているため、志望動機を見て「この方の経歴やスキルを見たところ、ウチでは違うかな」「あまり貢献できないのではないか」と思われてしまっては採用されません。

たとえば「経験を積んだのち、3年後には○○していたいです」や、「5年以内に売上高を○○%アップさせます。

そのためには〜」というように、あなたのキャリアビジョンを具体的な数値目標として示すと、採用担当者もイメージがしやすく、印象がよくなります。

もし希望部署が未経験の業種の場合は、「学ばせていただきます」など謙虚な表現を使いたくなりますが、消極的と捉えられては逆効果なため、活かせるスキルや経歴に絞って勝負し、積極的な姿勢を見せることが大切です。

【社内転職を成功させる志望動機】~職種別~志望動機の例文をご紹介

最後に、これまでのポイントを踏まえたうえで、志望動機の例文を職種別で紹介します。

ここでは一例として、以下の4職種で書いてみました。

志望動機の例文
  • 営業職
  • 事務職
  • エンジニア

営業職

営業職は企業や部署によって、営業先が個人なのか法人なのか、またルート営業が多いのか新規開拓が多いのかなど、働き方はさまざまです。

いずれにせよ、お客様の要望を汲み取り最適な提案をするためのヒアリング力やプレゼン力といった、高いコミュニケーションスキルが求められます。

人当たりがよく、初対面の相手にいい印象を与えられるような明るい人柄や、お客様の状況に逐一気を配り、その時々で適切なサポートができるマメな性格の方は非常に向いているでしょう。

また、毎月の目標達成に向けて諦めずに努力を続けられる意志の強さや、断られたときに気持ちを切り替え、次につなげられるメンタルの強さも大切です。

現在の部署での経験から、具体的なエピソードなどを思い出し、これらのアピールポイントにつなげましょう。

お客様一人ひとりと対面し、要望を聞いて提案し、自分がやればやるほど売上の数字としてはっきり表れる営業職に憧れもあり、今回志望いたしました。

これまでは事務職で、「縁の下の力持ち」として弊社に貢献してきたつもりです。

社員の方から感謝されたり、対応したお客様からお褒めいただいたりしたことにやりがいを感じながら働いてまいりました。

他の方が気付かない細かい部分に気付いて、社員が働きやすい環境作りに貢献してきた事務職での経験は、営業におけるお客様のニーズの吸い上げや、お客様一人ひとりに寄り添った提案やサポートなどに活かせると思っています。

事務職

事務職も種類は一般事務や経理実務などさまざまですが、共通して求められるスキルも多くあります。

たとえば、電話や来客対応におけるビジネスマナー、WordやExcel、PowerPointを使った資料作成ができるPCスキル、業務の円滑化に不可欠な他社員とのコミュニケーションやチームワークといったものは、どの事務職でも活かせる必須事項です。

これらをアピールできるような経験やスキルがある場合、もし未経験だとしても十分戦える志望動機になるでしょう。

現在はショップスタッフとして日々の接客販売はもちろん、店舗管理者として売上管理や報告書の作成、商品の発注などの在庫管理、スタッフのシフト作成など、店舗での事務作業も数多く担当しています。

より効率化できないか考えるうちに、事務の仕事そのものに興味を持ち始め、店舗スタッフが働きやすいよう影からサポートできる存在になりたいと思い、今回応募いたしました。

すぐに活躍できるよう、日商簿記2級を取得したほか、PCスクールに通いながらWordやExcelといった最低限のPCスキルを身に付けるべく勉強を続けております。

お客様への接客販売で培ったコミュニケーション能力や、シフト管理・在庫管理などで培った事務処理能力を活かして、社員のみなさんがより働きやすい環境作りに貢献していきたいです。

エンジニア

エンジニアやプログラマー、WebデザイナーといったIT関連職は、専門的な知識やスキルが問われる未経験不利な職種というイメージが強く、志望動機でのアピールが難しく感じるかもしれません。

しかし、同じプロジェクトのチームメンバーとの日々の「報・連・相」や、クライアントから要望を聞き、求められていることを汲み取るためには、マメで気が利く性格や、ヒアリング力や伝達力といった高いコミュニケーション能力が必要不可欠です。

IT関連の専門的な知識やスキルなどがなくても、アピールできる部分は数多くあります。

また、IT分野は日々目まぐるしいスピードで進化を続けているため、最先端技術に関する情報は常にキャッチできるようアンテナを張っておくことが大切です。

情報収集能力などに自信がある方はぜひアピールしていきましょう。

わたしは学生時代情報工学を専攻しており、現在も趣味としてですが、スマートフォンアプリを自作してサイトにアップしています。

実際に仕事としてプログラムを組み、日々の暮らしをより豊かなものにするアプリを開発していきたいと思い、今回○○部の社内公募に応募いたしました。

弊社の○○部はキャリア問わず活躍できる環境であり、活発な意見交換のもと質の高いアプリを生み出していることに強い魅力を感じます。

入社して数年でヒット作を作った社員がいるのも、この環境あってこそだと感じ、「いいものはいい」と正当に評価される風土が素晴らしいと思いました。

わたしもさらに勉強を続け、人々の生活を変えられるようなアプリを作り、○○部に貢献していきたいです。

まとめ

この記事では、社内転職での志望動機に関して、書き方のポイントや注意点を例文も紹介しながら解説しました。

社内転職は社内公募制度のことで、他社への転職と比較してあらゆるリスクが少ない便利な制度です。

転職を検討する際に、もし社内に募集をかけている部署があった場合は、選択肢の一つとしておくといいでしょう。

しかし、もちろんメリットばかりではないため、あなたの現在の所属部署での立ち位置や人事評価なども踏まえて考えてみてください。

また、社内転職を検討するとしても、他社への転職も視野に入れながら、自己分析や企業研究といった準備を進めましょう。

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